顎関節症の症例(その24)

お客様

女性 10代 学生 海南市在住

来院

2017年11月

お悩み・症状

ずっと前からあくびなど口の開閉時に顎がガクっとズレる感じがあり、最近になって右顎があくびをした時や食事中に噛んだ時に痛みを感じるようになってきた。

あとは、前に比べて顎がズレる感じがする回数も増えてきた。

もともと、別の症状で当院に来院されていて、その症状が良くなったので顎関節症の施術もしてほしいとの要望があったため施術を開始した。

施術内容と経過

まず、開口チェックをしたところ、縦に指が4本分入る状態で開口の可動域には問題ないものの、口の開閉時に主に右にズレるが不規則に左右にスライドするずれがあった。

次に咬筋をチェックした所、右咬筋が強く噛み癖がある事も分かった。

以上の事から、噛み癖など日常生活での癖や生活習慣が引き金となって顎関節や周辺の筋肉に影響を及ぼして痛みが起こっていると考えた。

 

まず、頸椎調整と骨盤調整を行って体の歪みを整えてから顎関節調整を行った所、3回目の施術であくびや食事中での痛みは消失したものの、下顎を左にスライドしたときや不意に口を開けた時にガクッと鳴るのと共に痛みがあるとのことだったので、引き続き施術を継続した。

7回目の施術後は、痛みは完全に消失したものの、口の開閉時のずれがあり、この方の顎関節の構造から考えて、完全にずれが無くなるのは無理だろうと判断したが、まだ改善の余地があったので、その後は再発予防のための施術を重ね、16回目卒業とした。

 

同時に施術した症状・お悩み

特になし

施術方法

頸椎調整 骨盤調整 顎関節調整 顎関節MT

考察

この症例では、もともと顎関節の構造上、顎のズレが起こりやすい状態にあり、日常生活での癖や生活習慣が引き金となって顎周辺の筋肉の左右差と不安定感が起こり、右顎の痛みが発症していた。

施術と生活習慣や癖の修正指導を行い痛みは順調に消失したが、顎のズレが不安定であったため、完全にズレは無くならないが再発しづらい状態にまでは整ったので施術完了とした。

女性の場合、こういった顎関節の構造上、顎のズレが起こりやすいケースがあるが、状態が安定していなければ痛みを発症する事もあるので注意が必要である。