顎関節症の症例(その12)

お客様

男性 30代 岩出市在住 会社員

来院

2016年10月

症状

10年ほど前から両方の顎に痛みを感じ始め、特に体が疲れてきたときに顎の痛みが悪化する症状が続いている。

口の開閉時の痛みはたまに感じるが、主に何もしていない時に両顎に痛みを感じ、肩こりや頭痛もある。

10年間で和歌山県立医大など病院を点々としたが、良くならずに精神的な痛みだと言われたり歯科でマウスピースを作ってしてみたが良くならなかった。

インターネットで検索していて当院の事を知り藁をもすがる思いで来院されたとのこと。

施術内容と経過

初見時、顎周辺に強い痛みはなく顎関節のガクガクするズレもない状態でマスクをかぶっているくらいの範囲でぼんやりと痛みを感じるとの事。

左顎の咬筋が強く少し左右差があるような状態だった。

これらのことから、顎関節自体のズレや痛みよりも仕事のストレスや自律神経の乱れからくる痛みの方がメインの症状であると考えた。

頚椎調整と骨盤矯正で全体的なバランスと自律神経の乱れを調整したところ、2回目の来院時に前回からかなり楽だったとの報告を受けた。

2回目以降は、顎関節調整と両肩関節調整を追加して行い、4回目の施術時には肩こりほぼ消失し、6回目の施術で指3本を縦に口に入れても顎のズレがない状態に改善した。

7回目の施術で、顎周辺の痛みをほぼ感じなくなり、12回目の施術で症状消失したため卒業とした。

同時に施術した症状

肩こり 頭痛

施術方法

頚椎調整 骨盤矯正 顎関節調整 肩関節調整

考察

今回の症例のように仕事のストレスや自律神経の乱れを伴うことで起こっている顎周辺の痛みは、病院や歯科では顎の痛みを基本的には顎関節の構造的な問題でしか捉えないため、顎関節自体に大きな異常が見当たらない場合は、治療方法が薬の処方かマウスピースをするなどの選択肢しかないため、精神的な問題と言われるかお手上げ状態になってしまうケースがほとんどである。

しかし、体全体を俯瞰して見て体の歪みや顎関節のズレと自律神経を整えれば10年来の顎の痛みも完全に消失するようなケースも珍しいことではないし、今回の症例のように原因に対して適切に施術すれば当然の結果であると考える。