顎関節症の症例(その4)

お客様

女性 30代 介護パート 和歌山市在住 

※この症例は、自律神経失調症の症例(その2)と同じ症例です。

来院

2016年1月

症状

何年も前から口を開けると顎がガクッとずれたりカクカク音が鳴り、食事中に痛みを感じる事もある。

2年くらい前に強いストレスがありパニック障害を起こしてから首の付け根に重い感じがあり、体全体のだるさやめまい頭痛、肩こり腰痛など自律神経失調症の症状が多数あり、仕事に行くのがしんどくなるのが悩みで、目標は日常生活を普通に過ごせるようになりたいとのこと。

施術内容と経過

まず、顎関節の動きをチェックしたところ左顎がカクカク鳴り、右顎が開口時に前方移動しづらいことを確認、全身的には首と骨盤、脊柱にゆがみがあった。

顎関節症と自律神経失調症の各症状が間接的に関連して全体的な状態を悪化させていると考えた。

顎関節調整と頚椎調整、骨盤矯正、体液循環調整を行ったところ、3回目には右顎が前方移動し始めた。

5回目の施術で全体的な自律神経失調症の症状が楽になってきたとご自身から報告を受けた。

10回目の施術で、顎関節の動きはスムーズになってきているもののまだカクカク鳴るので、食生活に問題が無いか問診したところ、フランスパンやスルメなど硬い物が大好物で毎食何かしらの硬い物を食べていると言われたので、止めるよう指導したところ、それ以降はカクカク鳴らなくなり、16回目の施術で顎関節症と自律神経失調症の症状はほぼ改善したため経過観察とした。

同時に施術した症状

顎関節症 自律神経失調症(めまい、頭痛、首・肩こり、腰痛、不眠、体のダルさ、疲れやすさ)

施術方法

顎関節調整 頚椎調整 骨盤矯正 体液循環調整 肩関節調整 C5調整

考察

まず、顎関節症の症状は日常生活でズレを起こす可能性のある癖や生活習慣の指導はしていたものの、食生活の事を聞いていなかったのが反省点だった。

自律神経失調症に関しては、体が徐々に改善していくのを患者さんご自身が体感されて施術を重ねるごとに表情がだんだん明るくなっていくのが印象的だった。

こういったあちこちに症状がある症例では、局所症状にとらわれがちだが全体的なゆがみを整え循環を整うと改善が早まるケースが多く、全身を見ることの重要性を再確認した症例であった。