顎関節症(下顎が出ている)の症例(その22)

お客様

男性 10代 学生 和歌山市在住 

来院

2017年8月

症状

以前から顎のだるさと下顎が出ているのが気になっていた。

学校で他の生徒に馬鹿にされたのがショックで更に気になるようになり、インターネットで調べていた時に当院の事を知り来院。

施術内容と経過

初見時、まず猫背姿勢が顕著で姿勢を正せない状態で頚椎の捻じれがあり頭が右に傾いていた。

顎関節の動きをチェックした所、開口時に左下顎頭が先に出て右下顎頭が遅れて動くズレがあり、閉口時は下顎が前方に出て上顎歯列より下顎歯列が前に位置している状態。

咀嚼筋群の左右差が顕著で、まず顎のだるさは咀嚼筋群の疲労性のものであり、下顎の突出は姿勢の悪さを変えれば状態を改善させられると考えた。

 

まず、頚椎調整と骨盤調整、両肩関節調整で脊柱と全体的な歪みを整えてから顎関節・MT調整を行ったところ、4回目の施術で猫背と頭の傾きの改善が本人と他の人が見ても分かる位に安定し始めた。

5回目の施術以降は、頚椎後弯調整と下顎骨調整をそれまでの施術に加えて施術を重ね、10回目の施術で本人とお母さんも気にならないようになったと納得され卒業とした。

同時に施術した症状

猫背

施術方法

頚椎調整 骨盤調整 肩関節調整 顎関節・MT調整 頚椎後弯調整 下顎骨調整

考察

このクライアントのご希望は、「下顎が出ているのが後方に移動して噛み合わせが戻ったらOK」という事で、普通に考えると顎の調整をメインに考えがちだが、問題は顎だけにあるのではなく、最も大きな問題は体の歪みからくる姿勢の悪さにあった。

こういったケースでは、「歪みを整える→姿勢が安定する→頚椎を整える→顎を整える」この順番で、施術を進めると最も順調に改善に導くことが出来ると当院では考える。